受験のアドバイス(1) 準備
準備期間(勉強時間など)
マンション管理士に合格するために最低限必要な試験準備期間はおよそ、6か月といわれています。合格率から見た難易度としては「宅建より難しく、司法書士よりも簡単」といったところがひとつの目安になります。
ただしマンション管理士試験の出題範囲は、各種法律から建築技術、会計や保険など非常に幅広いため、普段からマンションの管理業務に携わっている人でも、容易に合格できるものではありません。
しかし受験に当たって基本的な知識として重要なのは、不動産業界や実務に関する知識ではなくて、区分所有法や民法などを柱とする法令知識や、法律解釈に必要な文章読解力です。だから単に不動産の知識や実情に精通していない人でも、そのことが大きなハンデになるわけではありません。
またマンション管理士試験は、論文や実技があるわけではないので、法令知識を身に付けることができれば、合格への道は切り開かれていくことでしょう。
傾向と対策
改めて過去実施された試験内容の出題傾向を分析してみると、法令系からの出題が圧倒的に多いことが、ひとつの大きな特徴です。
特に区分所有法は単独で例年10問以上、間接的に関わってくる問題も含めればおよそ半分近くを占めます。
このことは、区分所有法をしっかり理解することが、合格への大前提になっていることを意味しますので、まずはこの法律をきっちり勉強する必要があります。
なお法令に関して試験問題はその年の12月1日現在施行されている法令に拠りますので、基本的には最新年度の参考書が1冊あれば、最新の法令にほぼ対応できます。
その他、法令系に対して会計・管理実務からの出題は少なめの傾向で、また設備系はメンテナンスに関して、より実践的な出題が多い傾向にあるといえます。
以上、マンション管理士試験は、管理組合に対していかに適切なアドバイスができるかを試すものであるため、法令系を中心に、かなり高度な知識及び思考力が求められます。
しかも、特に法令系に関しては、一部を除いて普段耳慣れない法律用語が数多く登場する上に、設問形式も法律単独の知識ではなく、区分所有法や民法等の複数の法律を絡めた問題も多く出されますので、蓄積した知識を応用する力も必要とされます。
そうしたことからも、事前の準備は計画的に、また集中して取り組むことが必要となります。
